緊急事態 エピフォンアコギのネックが破裂した

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ネック修理してから2年7か月後、ネック折れが再発しました。突然の暴発です。当時は修理が終わって、アコギを弾きたがっていた息子にあげたのですが、その後はしっかりと練習で弾いていました。2023年5月のある夜、ギターを弾こうと手にしたとき、すでにネックが割れヘッドが曲った状態になっていたそうです。前日まで違和感などは全く出ていませんでした。また、ギターを倒したり、何かの力をかけたりというようなこともありませんでした。

大きく裂けています

2020年11月にネックが折れていたこのギターを修理しました。折れていた部分をタイトボンドで接着し、埋木を入れて補強していました。作業後には弦を張り、強く押したり曲げたりして強度チェックを行いましたが、きしみなども全く発生せず安心していました。その後2023年5月まで問題なく使っていたのです。

折れた部分を確認してみると、修理時に折れていた部位とはまったく別の位置で発生しています。傷痕を見ながら原因について考えました。まず思い浮かんだのが「もともと内部に亀裂が入っていたのでは?」という事です。あれだけバッキリ折れていましたので、他の部分に損傷があってもおかしくないのです。緑の線は当時割れていた部位です。

ところが当時は外観から異常を見つけることはできませんでした。正直に言いますと、断面だけに気を取られてしまい、周囲にはそこまで注意を払っていなかったのです。写真で見る限りはわかりませんが…

修理前の様子

次に怪しいのが埋木加工の失敗。埋木位置の終端がちょうど力がかかる部分にあります。結果として、切り込みを入れたような弱い状態で弦のテンションをかけ続け、耐えられずにメリメリと裂けたのかもしれません。いかにも納得ができそうな理由となりましたが、これが本当の事かどうかはわかりません。何のきっかけもなくて、強固に接着した部分が、このようにきれいに裂けてしまうというのはどうも考え辛い気もします。やはり元々、内部に損傷があったのではないかと思いますが…

もともと修理していた割れに亀裂などは入っていません。埋木&タイトボンドの修理は強固で、方法そのものには間違いはなさそうです。しかし、この写真を見ていると、埋木の位置がすごく悪いのがわかります。ネックがちょうど細くなった部分に力がかかってしまい、簡単に折れそうな気がしてきました。

今後、似たようなネック折れを修理するときには次の方法を試してみようと思います。著しく曲げの力が掛かる部位に埋木の終端をもってこない。また他の部位も内部損傷している恐れがあるので、接着面はできるだけ長く、大きく取る。場合によっては棒状を入れるのではなく、一帯の木を貼り替えてしまう方法が良いのかもしれません。アコギは弦が太いので引っ張る力が強く、エレキのように簡単ではないようです。

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