ナット緩みは断線の原因になる
ギターを長く使っていると、ジャックの固定ナットが緩んで、ジャックがグラグラしてくることがあります。シールドコードを何度も抜き差しするうちに、緩んでくるのだと思います。ナットが緩むと、ジャックが動いたり回転するようになりますが、内部の配線も引っ張られて動いてしまいます。ずっとこの状態が続いていると、針金を何度も曲げ伸ばしすると切れてしまうように、最終的には配線が切れて音が出なくなってしまいます。ナットを触って緩みがあれば、はやめに締め直しをしておきましょう。
アウトプットジャックのナットを締めなおす方法
①アウトプットジャックプレートを本体から外します。固定ネジが2~4本程度ついていると思いますのでドライバーを使って緩めて下さい。ネジの大きさに合ったドライバーを使いましょう。サイズが合っていないと、ネジ山をつぶす原因になります。
②ジャックの配線をボディーから慎重に引き出します。強く引っ張ると断線します。なかには配線が短すぎて、ギリギリの状態でつながっているギターもありました。このような場合は無理に引き出す必要はありません。
③ジャックを手でおさえて固定し、スパナやレンチでナットを締めてジャックプレートに固定します。ナットを締めなおすだけで、わざわざ本体からジャックを外すのには理由があります。ナットを締めける時に、ジャックまで一緒に回転させてしまい、配線をねじり切ってしまうことがあります。私は何度か失敗して後悔したことがあります。
④配線に断線、切れかかっていないか点検します。
⑤問題がなければ元の状態に復旧します。ジャックプレートの固定ネジは力いっぱい締めていけません。ボディー側のネジ穴がつぶれてしまい固定できなくなります。ネジが止まらずに回り続ける状態なら、ネジ穴が壊れていますので修復が必要です。
必要な工具
◎ドライバー
◎スパナかレンチ ※ジャックの形状に合ったもの
注意事項
- ネジサイズに合ったドライバーを使いましょう。
- ジャック等、金属部分で指を切らないようにしましょう。
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