アウトプットジャック接触不良や断線の修理方法

ジャック

ジャックの配線が断線しているかも

シールド―コードを差す角度を変えると、音が出たり出なかったり… 少し叩いてみれば音が出るようになったり… ブーンというノイズだけで音が出なかったり… なんとかその場を乗り切って使っていても、ついには音が出なくなってしまいます。私も何度か経験しました。この症状の場合、ジャックの配線かシールドコードの配線が切れているか、切れかかっている状態だと思います。まずシールドコードのキャップを開いて内部の配線が切れていないか確認してください。シールドに問題がなければギター側の断線を疑います。ジャックを外して内部を確認してみましょう。

黒い配線の先端が切れています

ジャック断線の修理方法

①ジャックプレートを本体から外します。固定ネジが2~4本程度ついていると思いますのでドライバーを使って緩めて下さい。ネジの大きさに合ったドライバーを使いましょう。サイズが合っていないと、ネジ山をつぶす原因になります。

ネジのサイズに合ったドライバーを使う

②2本の配線が取れていないか、切れかかっていないか確認します。ジャックの先端に触れる端子がホット、ジャックの側面に触れる端子がコールドです。ホットは赤や白の配線が多く、コールドはほとんどの場合が黒です。※例外はあると思いますけども。

黒の配線が切れています

③取れてしまった配線を元の位置にはんだ付けします。
(1)ジャックに残っている古いはんだを、はんだ吸収線や吸引器で除去します。

左からはんだ吸収線 はんだ吸引機

ジャックを板などにネジやクリップで固定をすると作業がしやすいです。

板にねじ止めして作業しました

吸収線(右)でハンダを除去しました。左は残っていた配線です。

除去したハンダ

(2)配線の被覆をはがし、銅線をねじってまとめてから少量のはんだで固めておきます。溶けたはんだがボディーの上に落ちて焼かないように保護して作業しましょう。

予備はんだ

(3)ジャックに仮組みします。

ジャックの穴に黒の配線を引っ掛けました

(4)はんだ付けする。フラックスを塗っておくと、はんだが玉にならず簡単です。フラックスは熱すると蒸気になりますが、ノドに刺激があります。換気のよいところで作業しましょう。

はんだ付け

(5)長く余った配線をニッパーで切断します。

長く残った部分を切断

④元通りの状態に復旧します。ジャックプレートの固定ネジは力いっぱい締めないようにしましょう。ボディー側のネジ穴がつぶれてしまい固定できなくなります。ネジが止まらずに回り続ける状態なら、ネジ穴が壊れていますので修復が必要です。

最後に締めすぎてネジ穴を壊さないように

必要な工具

◎ドライバー
◎はんだ、はんだごて
〇はんだ吸取線、はんだ吸引機
△フラックス
◎ニッパー

左からドライバー、ニッパー
左からフラックス、はんだ吸収線、はんだ、はんだ吸引機、はんだごて

注意点

  • 断線を疑う前にアンプと正しく接続できているか、ボリュームを上げているか確認しましょう。
  • はんだごては高熱になっていますので直接触れないようにしましょう。
  • はんだごては作業が終了時や中断した時はスイッチを切りましょう。
  • フラックスは強酸性のものがあります。手についたり、目に入ると危険ですから、手袋や保護メガネを使用しましょう。

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